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工法選定や施工上の留意点学ぶ コンクリ構造物の維持・補修

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▲写真はセミナーの模様と講師を務めた岩藤氏

 岡﨑組グループのひむか商事は18日、宮崎市内で「コンクリート構造物の劣化と維持・補修に関する知識」と題したセミナーを開催した。県内の建設現場で活躍する技術者が多数参加し、コンクリート構造物の劣化メカニズムやその事前対策、劣化区分に対応した調査手法、補修工法の選定フロー、施工上の留意点を熱心に学んだ。

 高度経済成長期から造られ続けてきた社会インフラとしてのコンクリート構造物は膨大な量に達し、近年ではその劣化による事故も多発している。良質な社会資本を継承する上で、コンクリート構造物の維持管理に対する注目が高まる中、限られた予算と技術者によって安全な国土を維持していくことが技術者に求められている。

 セミナーでは、国際建設技術研究所顧問でコンクリート診断士等の資格を有する岩藤正彦氏が、国内に於けるコンクリート構造物の課題等を紹介。国が行った劣化調査の結果を踏まえ、「標準示方書の内容を遵守すれば、低品質に伴うひび割れや配筋不良等を防ぐことができ、構造物の長寿命化にも繋がることを意識して欲しい」と訴えた。

 これを踏まえ、中性化や塩害、凍害、アルカリシリカ反応、疲労等に代表される各種劣化のメカニズムや事前の予防対策を紹介。また、施工不良による初期欠陥の現象と要因、劣化現象に対応した調査手法の事例、回復目標レベルに応じた補修工法の選定フローとその特徴、実際に施工する際の留意点などを詳しく解説した。

 ひむか商事ではこのほか、9月15日に「優良工事表彰獲得のための建設マネジメントスキル向上」、10月6日に「工事成績の現状・対策と評点アップ手法の実例」と題したセミナーをそれぞれ開催する。開催内容はホームページhttp://himuka-shoji.jp/index.htmlで確認できる。

 セミナーに関する問い合わせ及び申し込み先は、ひむか商事セミナー事務局(電話0985-51-5393、FAX0985-54-2217)。