木構造振興と日本住宅・木材技術センターは、公募していた「CLT(直交集成板)を活用した先駆的な建築物の建設等支援事業」での実証内容を、三菱地所から提案のあった「CLT床1時間耐火の性能実証」とすることに決めた。
鉄骨造6階建て延べ約960m2の賃貸住宅新築案件で、鉄骨造と鉄筋コンクリート造の床をCLTに置き換える場合の比較検討を行い、床CLTハイブリッド構造のメリット・デメリットを明らかにする。
林野庁の補助事業「新たな木材需要創出総合プロジェクト事業のうち都市の木質化等に向けた新たな製品・技術の開発・普及事業」の一環として実施する。CLTを活用する建築物の設計・建築を募り、実証内容を提案した事業者に実際の建設の過程を通して課題を探り、解決法について提案してもらう。
CLT床1時間耐火には告示や大臣認定の仕様がない。このため、今回の実証では湿式仕様の床1時間耐火認定仕様について、設計・施工の両面からコスト縮減効果と部材性能を検証する。