宮崎県内に於ける地籍調査の進捗率が平成28年度末時点で67%となり、前年同期比で1.2ポイント上昇したことが分かった。全国平均(52%)を15ポイント上回る。既に高原町など9町村で全体調査を完了しており、調査を休止している高鍋町を除く14市町村で現在も地籍調査が進む。
地籍調査は、一筆ごとの土地の境界や面積、所有者などを明確化し、登記簿に正確な地図情報を反映させるもの。地籍が不明確なまま大規模な災害が発生した場合、被災地の復旧・復興に際して土地境界をめぐるトラブルが起こりやすいため、国土交通省は地籍調査の促進に向けた取り組みを強化している。
既に全体調査を完了しているのは、▽三股町▽高原町▽新富町▽木城町▽川南町▽都農町▽門川町▽諸塚村▽日之影町―の9町村。残る15市町村のうち、進捗率が県内平均を上回っているのは▽都城市(82.1%)▽小林市(71.4%)▽綾町(68.4%)▽高鍋町(86%)▽西米良村(73.2%)▽美郷町(89.8%)▽高千穂町(94.4%)―の7市町村だった。
一方、▽宮崎市(64%)▽延岡市(51.2%)▽日南市(59.2%)▽日向市(34.2%)▽串間市(34.3%)▽西都市(17.8%)▽えびの市(57.3%)▽国富町(60.7%)▽椎葉村(53.5%)▽五ヶ瀬町(68.8%)―の10市町村は県内平均を下回っている。