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有害物質への対応方法など学ぶ 鋼橋コンクリ塗装協同組合

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▲写真は講師の木野宮柔剛氏、赤木啓悟氏、講習会の模様

 宮崎県鋼橋コンクリート構造物塗装協同組合(秦新次郎理事長)は、8日に宮崎市内で安全講習会を開催した。組合加盟各社の従業員に加え、国土交通省や宮崎県、市町村等の官公庁、県内建設コンサルタント会社の技術系職員ら総勢120人余が参加し、塗装工事に於ける鉛・PCB等の有害物質対策などについて熱心に学んだ。

 冒頭、秦理事長が「専門業者として生き抜いていくためには、有害物質への対応は避けて通れない。講習の内容を持ち帰り、それぞれの立場で役立てていただきたい」と挨拶。組合顧問の松村悟郎県議会議員は、労働者の健康被害防止が受発注者双方の大きな課題であることを踏まえ「講習を通じて意識や情報を共有していただきたい」と述べた。

 第一部では、宮崎県労働基準監督署安全衛生課の木野宮柔剛課長が、鉛・PCB等の有害性や労働者の健康被害防止に係る法的根拠について解説。化学物質に起因する労働災害が未だ多発していることを背景に、一定の危険性等が確認されている鉛・PCB等の化学物質にリスクアセスメントの実施等が義務付けられていることを説明した。

 このほか、有害物質を含有する塗料の剥離やかき落とし作業時に於いて、発注者に対しては塗料中の有害物質の有無に関する情報を施工者に伝えることや、ばく露防止対策等に必要な経費に配慮するよう呼び掛けた一方、事業者に対しては関係法令に基づき、▽湿式による作業▽鉛作業主任者の選任▽有効な保護具の着用―を徹底するよう求めた。

 第二部の講師を務めた宮崎県県土整備部道路保全課の赤木啓悟主任技師は、県が独自に定める鋼道路橋塗装塗り替え工事の工法選定フロー図などを紹介。旧塗膜にPCBが含まれる場合は塗膜剥離剤を使用した全面除去を基本としていること、鉛やクロムを含む場合は腐食の程度に応じて部分・全面塗り替えを選定することを説明した。

 第三部では、安全講習会の開催に協賛した大塚刷毛製造株式会社の北薗亮太氏が講演。北薗氏は、平成26年4月に道路高架橋耐久性工事で発生した高濃度の鉛中毒災害に関する報告書の内容を紹介。これを踏まえ、道路橋維持管理における鉛通達のポイントや工事資機材の仕様等に関して、実務面を交えながら具体的に解説した。