建設ネット企画画像 四角 四角

銘板に技術者・技能者名 官庁営繕の優良工事

 国土交通省は、優良工事の表彰を受けた官庁営繕工事の技術者・技能者を顕彰する取り組みを始める。官庁営繕部の表彰工事に従事した全技術者・技能者の名簿をホームページに公開することに加え、氏名を記載した銘板を工事箇所に設置することを認める。技術者・技能者の優れた功績を顕彰し、建設業で働くやりがいを感じてもらうための試みだ。

 対象は、2017年度以降に官庁営繕部の優良工事表彰を受けた元請け企業とその下請け企業に所属する技術者と技能者。ホームページには、本人に承諾を得た上で、所属する企業名、担当工種、役職を記載した工事関係者の名簿を掲載する。銘板には、対象工事に従事した技術者(主任技術者以上)、技能者(職長以上)の氏名を掲載。設置費用は受注者側が負担するため、掲載する情報量は受注者の裁量に任せる。

 17年度に官庁営繕部の優良工事として表彰された「中央合同庁舎第3号館改修(14)機械設備その他工事」の受注者であるオーク設備工業(東京都中央区)が初の対象となる。8月9日から同工事に従事した技術者・技能者約90人の氏名をホームページに公開するとともに、近く中央合同庁舎3号館に銘板を設置する。

 官庁営繕部では、こうした動きが他の発注者にも広がるよう、地方整備局や都道府県・政令市に働き掛ける考えだ。