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インフラメンテナンス大賞、初の表彰式を開催 国交省ら

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▲写真は表彰式の模様

 国土交通省など6省は7月24日、社会資本のメンテナンス分野で優れた技術開発などに対する「インフラメンテナンス大賞」の初の表彰式を開いた。6省が所管分野別に大臣賞・特別賞・優秀賞として合計28件を選び、関係者らが受賞の栄誉を受けた。石井啓一国交相は「優れた取り組みが全国に知られ、インフラメンテナンス分野における生産性革命がより一層加速することを期待する」とあいさつした。

 2016年11月に発足した「インフラメンテナンス国民会議」に参加する国交省、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、防衛省の各省が所管するインフラ分野別に受賞者を選んだ。

 16年11月17日~12月28日の公募には248件のインフラメンテナンスに関する技術開発・活動・工夫などの応募があった。選考委員会(委員長・大西隆日本学術会議会長)の審査を経て28件を選んだ。

 国民会議の会員は企業・行政・団体など617者(7月11日時点)。発足以降、インフラの管理者のニーズに応える新技術を掘り起こす企業マッチングや、自治体と企業に情報交換の場を提供する自治体支援フォーラムなどを開催している。

 石井国交相は表彰式の冒頭で「高度成長期に整備されたインフラがこれまで経済発展を支えてきたが、急速に老朽化が進行する事態に直面している」との危機感を示した上で、「わが国が安定的に成長を続け、地域が持続的に発展するためには、あらゆる知恵や新技術を総動員してメンテナンスに取り組まなくてはならない」と集まった会員らに協力を呼び掛けた。