ことし6月4日に北九州市で開かれた平成29年度「第48回九州・沖縄地区溶接技術競技会」で、本県代表としてアーク溶接の部に出場した小野毅氏、同じく半自動溶接の部に出場した中武豊氏が優勝を果たした。各県単位で競う団体の部では惜しくも優勝を逃したが、大分県に次ぐ第2位の好成績を収めた。
溶接技術競技会は、各種産業において基幹技術となる溶接技術に関して、溶接技能者の資質及び技能向上を目的に毎年開催されているもの。昨年11月に行われた宮崎県大会の結果を踏まえ、九州・沖縄地区大会にはアーク溶接の部と半自動溶接の部にそれぞれ5人の選手が本県代表として出場した。
本県代表選手は、アーク溶接の部が▽小野毅氏(池上鉄工所)▽新村諒太氏(オリンピア工業)▽横山英之氏(池上鉄工所)▽津田朋和氏(清本鉄工)▽黒木友和氏(清本鉄工)―の5人、半自動溶接の部が▽中武豊氏(オリンピア工業)▽大村幸太氏(ブンリ)▽水崎洋樹氏(山田工業)▽豊田將伸氏(ブンリ)▽瀧口広紀氏(コマツ宮崎)―の5人。
大会に出場した各県代表の選手達は、与えられた制限時間内で課題の製作に取り組み、日頃の業務や大会に向けた特訓で鍛えた技術を競い合った。外観やX線透過・曲げ試験等の審査を行い、団体及び個人の部の受賞者を決定した。
本県代表選手は、各部門で優勝した小野氏と中武氏のほか、半自動溶接の部に出場した水崎洋樹氏と瀧口広紀氏が優良賞を獲得した。審美性の高さを評価する優秀作品賞には、前述の瀧口氏の作品が選ばれた。
九州・沖縄地区大会と昨年に行われた宮崎県大会の成績を総合し、ことし10月に神奈川県横浜市で開催される全国溶接技術競技会には、各部門で優勝した小野氏と中武氏が本県代表として出場する。