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要緊急安全確認大規模建築物 県が耐震診断結果公表

 宮崎県は、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づく「要緊急安全確認大規模建築物」の耐震診断結果(平成29年7月20日現在)を公表した。所管行政庁(宮崎市、都城市、延岡市、日向市)を除く県内区域の公表対象施設は6つあり、このうち小林市内の店舗が耐震改修に係る設計を進めていることが分かった。

 平成25年施行の改正耐震改修促進法では、旧耐震基準で建設された3階建以上延べ5000m2以上の病院や店舗、自治体が指定する緊急輸送路沿道の建築物や防災拠点建築物等に耐震診断の実施を義務付け、倒壊の危険性が高い場合には、国土交通省が建築基準法による改修命令などを行うこととしている。

 前述の所管行政庁以外の県内区域に於いて、宮崎県が耐震診断の結果を公表している要緊急安全確認大規模建築物は、▽新富町立富田小学校(新富町)▽プラッセだいわ小林店(店舗/小林市)▽日南コスモビル(店舗/日南市)▽串間市役所庁舎(串間市)▽えびの市庁舎本館(えびの市)▽高千穂町役場庁舎(高千穂町)―の6施設。

 このうち、富田小学校と串間・えびの・高千穂の各庁舎はいずれも耐震改修を実施済み。日南コスモビルに関しては「耐震改修不要」との診断結果が判明している。プラッセだいわ小林店に関しては、既存鉄骨造建築物の耐震診断指針(日本建築防災協会)に基づく診断の結果を踏まえ、「耐震改修設計中」となっている。