宮崎県病院局は「県立宮崎病院改築実施設計業務」の見積りを行い、日建・コラム設計業務共同企業体を落札者に決定した。落札金額は2億7640万円。委託期間は平成30年10月31日まで。税抜の予定価格は2億7643万5000円だった。
経年に伴う施設の老朽化や狭隘化の解消、災害対応力の強化、診療機能の向上等を目的に、県立宮崎病院を現在の敷地内に全面改築する計画。基本設計段階に於ける新病院の規模は、鉄骨造(免震構造)地上8階及び塔屋1階、延床面積4万8139m2。
現在は施設整備に係る基本設計までが完了している状況。病院改築に係る実施設計については、基本設計の過程や意図を十分に理解していることを理由に、基本設計の受託者である日建・コラムJVと随意契約を締結することとしていた。
一方、近年の資材費及び人件費の高騰、延床面積の増床等を理由に建設費が増大したことから、病院局は実施設計段階からCM(コンストラクション・マネジメント)方式を導入し、総額で50億円程度の事業費縮減を目指すこととしている。
設計業者とは異なる視点からコスト抑制策の立案及び発注者へのアドバイス等のマネジメントを行うCM業務に関しては、公募型プロポーザル方式で請負業者の選定作業を進めており、8月1日のプレゼン・ヒアリングを経て事業者を特定する。
事業スケジュールによると、30年10月末までに実施設計を完了させ、同年度に本体工事の入札手続きを行う見通し。本体工事を進め、33年度中の完成・開院を目指す。開院に合わせて既存施設の解体や改修を行い、35年度にグランドオープンする。