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データ3次元化の手順など学ぶ 久永がCIMシステム体験会

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 測量機器やITシステム機器の提案・販売等を手掛ける株式会社久永宮崎支店は、14日に宮崎市内で「CIM対応システム体験会」を開催した。県内で測量・建設コンサル業に従事する技術者らが参加し、画像データの3次元化や3Dデータを使用した土量算出の手順などを学んだ。

 測量コンサルタント分野のCIMは、社会資本の計画・調査・設計段階から3次元モデルを導入し、その後の施工や維持管理の各段階に於いても情報を充実させながらこれを活用し、あわせて事業全体にわたる関係者間で情報を共有することにより、一連の建設生産システムにおける受発注者双方の業務の効率化・高度化を図るもの。

 国土交通省は、今年度から直轄事業でCIMを本格導入するにあたり、3次元モデルの作成方法や効果的な活用方法などを盛り込んだCIM導入ガイドラインに加え、CIM導入に必要な要領・基準をことし3月末に公表。今年度は土工・河川・ダム・橋梁・トンネルの5分野でCIMを導入することにしている。

 14日に開かれた体験会では、講師を務めたオートデスク株式会社の担当者がCIMの概念や国交省の取り組みについて説明。参加者は用意されたパソコンで同社のソフトウェアやクラウドサービスを操作し、ドローンで撮影された写真を点群データに変換して、3Dモデルを作成する手順などを学んだ。

 引き続き、工事の進捗に応じてUAVで再度空撮を行い、各フェーズでの3Dモデルを作成・比較することで土量算出や進捗状況が把握できることを説明。同社提供のソフトウェアを参加者と操作しながら、その手順を確認した。このほか、現場の見える化や合意形成に活用できるCIM統合モデルの作成方法も説明した。

 ソフトウェア等に関する問い合わせ先は、宮崎県内のAUTODESK認定販売店である株式会社久永宮崎支店(宮崎市祇園3-173、電話0985-27-1101、FAX0985-27-1205、ホームページhttp://kk-hisanaga.com/)。