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寄宿舎建替へ調整・協議進む 産業技術専門校高鍋校

 宮崎県は、老朽化や耐震性等の課題を抱える県立産業技術専門校高鍋校(高鍋町南高鍋1770)の寄宿舎を敷地内に建て替える計画を進めている。計画では、施設整備に係る実施設計の入札を第2四半期に行う方針。委託期間は3カ月程度を見込む。

 県立産業技術専門校高鍋校は、平成15年に県立産業技術専門校(西都市)の分校として開校。職業能力開発促進法に基づく公共職業訓練施設として、本県産業界を担う建築、塗装、販売実務等に係る中核的技能者の養成に向けた職業訓練を実施している。

 高鍋校敷地内にある寄宿舎(木造平家建延べ172m2、定員10人程度)は昭和38年竣工。経年に伴う施設の老朽化が進み、昨年度に行った耐震診断で「建築基準法の想定する大地震(震度6強)で倒壊する可能性がある」との診断結果が判明した。

 診断の結果を踏まえ、別館2階の教室を就寝施設に改修する緊急措置を既に完了。既存宿舎を活用する場合は大規模改修となり、新築と同程度の経費が必要となるため、国庫補助制度を活用した新築等を視野に、関係機関との調整作業を行っている。

 県ではこのほか、高鍋校敷地内の体育・倉庫棟(昭和42年竣工、S造平家建延べ265m2)、塗装科実習棟(前同、S造平家建延べ420m2)に関しても、今年度に耐震診断を実施する予定でいる。