■ 宮崎農業高校で測量講習会を開催
▲写真は講習の模様
一般社団法人宮崎県測量設計業協会(西田靖会長)は６日、宮崎市の県立宮崎農業高等学校で平成２９年度「測量講習会」を開催した。当日は、協会会員企業の技術者ら２０人が同校を訪ね、環境工学科２年生の生徒４０人を対象に、実習を通じて正しい電子平板測量の手法などを直接指導した。
測量の意義や重要性に対する国民の理解・関心を高めるため、６月３日の「測量の日」に合わせて、全国各地で測量に関連するイベントが行われている。その一環として、宮崎県測量設計業協会では、測量技術者としての資質の向上や勤労精神の育成などを目的に、高校生を対象とした技術指導を毎年実施している。
講習の開式で吉田一路副会長は「実際に現場で活躍している測量のプロが指導を行う。機器の使用法だけではなく、分からないことがあれば遠慮なく聞いて欲しい」と挨拶。一方、同校の川越寛校長は「最新の機器を用いた実践的な学習になる。プロの技術だけではなく、仕事観や社会感を学び今後の進路選択に役立てて欲しい」と生徒達に呼び掛けた。
実習では、会員企業の技術者が８班に分かれた生徒達に電子平板測量の手順を説明。生徒達は、使い慣れていない最新の機器に戸惑いを見せながらも、技術者の丁寧な指導のもと、器械マン・ミラーマン・電子平板の担当に分かれて校内建物等の実測を行い、計測したデータを基にＣＡＤ編集作業などに取り組んだ。
吉田副会長は、建設業界に於ける若手技術者の不足や、九州内で多発している災害への対策等を行う場合に於いても測量が必要不可欠な技術であることを踏まえ、「講習を通じて測量の重要性や建設業の魅力、仕事としての測量等を知ってもらい、進路を考える際には、我々の業界で働く仲間になってくれれば嬉しい」と期待を寄せた。
講習の参加企業は次のとおり(順不同)＝▽国土開発コンサルタント▽福島測量設計調査事務所▽九州工営▽西都測量設計事務所▽南都技研▽フェニックスコンサルタント▽晃和コンサルタント▽宮崎産業開発▽日測コンサルタント▽白浜測量設計▽▽西田技術開発コンサルタント▽日豊測量設計▽小川測量設計コンサルタント▽親協▽大淀測量設計事務所▽南興測量設計。