国土交通省延岡河川国道事務所は、国道218号高千穂日之影道路の「末市交差点~深角IC間」(いずれも仮称)が平成30年度に開通する見通しであると発表した。当該区間の開通により、県内有数の観光地である高千穂町へのアクセス性が向上し、観光客の増加等による地域経済の更なる活性化が期待される。
高千穂日之影道路(高千穂町三田井~日之影町七折)は、国道218号の線形不良箇所を回避し、災害発生時の緊急輸送や物流・経済活動を支援する延長5.1㌔の自動車専用道路。国の権限代行事業として平成20年度に事業化した。主要構造物は、大平山トンネル(L=2306m)や平底トンネル(1665m)など。
このうち、末市交差点~深角IC間で整備を進めていた大平山トンネルが貫通し、前後区間の改良工事に全て着手すると共に、トンネル舗装工事や設備工事にも着手する予定となったことから、平成30年度に末市交差点~深角IC間(L=約2.8㌔)を開通できる見通しとなった。
延岡河川国道事務所では、残る深角IC~七折交差点(L=約2.3㌔)に於いても平底トンネル等の整備を推進し、早期の全線開通を図る考えでいる。