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8月に新規講習を追加開催 既存住宅状況調査技術者

 公益社団法人日本建築士会連合会は、建物状況調査(インスペクション)を担う人材を育成するための「既存住宅状況調査技術者講習」を今年度から各地で開催する。宮崎県では、6月28日に新規登録者を対象とした講習の開催を予定しているが、既に定員に達したため、8月17日に追加開催することを決定した。

 平成28年6月に宅地建物取引業法が一部改正され、30年4月から宅建業者が中古住宅の媒介契約の際にインスペクション業者をあっせんし、調査結果を重要事項説明として買い主に報告することを義務付けた。インスペクションを行う技術者は、既存住宅状況調査技術者講習を受講した一級・二級・木造建築士でなくてはならない。

 従来のインスペクター登録は、長期優良住宅化リフォーム推進事業の現況検査を行うものであり、既存住宅状況調査を実施することはできない。ただし、従来のインスペクター登録者を対象に、規定講義の一部を免除した移行講習を設けており、他団体登録のインスペクターもこれを受講することで既存住宅状況調査技術者の登録が可能となる。

 追加決定した新規講習の開催日時は、8月17日の9時から16時50分まで。会場は宮崎市民プラザ4階大会議室。定員60人。受講対象者は一級・二級・木造建築士とする。消費税やテキスト・登録料を含む受講料は、郵送申し込みが2万1600円、WEB申し込みが2万1060円となる。

 一方、移行講習の開催日は6月20日と8月29日。時間は10時20分から15時50分まで。会場は同じ。定員は各回60人。受講対象者は長期優良住宅化リフォーム推進事業のインスペクターとして講習登録団体に登録されいる建築士。受講料は、郵送申し込みが1万7280円、WEB申し込みが1万6740円。

 講習会の申し込みは、日本建築士会連合会のホームページ内に設けた専用フォーム等で行う。申し込みに関する問い合わせ先は、既存住宅状況調査技術者講習実施本部(電話03-3456-2061)。県内講習会に関する問い合わせ先は宮崎県建築士会(電話0985-27-3425)。