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事業箇所や実施期間など示す 宮崎県社会資本整備総合計画

 宮崎県は、社会資本整備総合交付金及び防災・安全交付金の活用に際して作成した「社会資本整備総合計画」(平成29年4月1日現在)をホームページで公表した。宮崎県及び県内自治体が取り組む72の整備計画に関して、計画期間内に於ける具体的な事業箇所や事業内容、事業実施期間、全体事業費などを示した。

 社会資本整備総合交付金は、交通の安全確保や円滑化、経済基盤の強化、生活環境の保全などを実現するため、基幹的な社会資本整備や関連事業を総合的・一体的に支援するもの。一方、防災・減災や安全を実現するメニューに特化した防災・安全交付金は、地域住民を守る総合的な老朽化対策や事前防災・減災対策の取り組みを支援する。

 社会資本整備総合交付金を充てる道路関連事業では、「ICアクセス道路、スマートICの整備に伴う地域の産業・経済の基盤強化」として、国道218号深角IC(日之影町)、国道447号真幸工区(小林市)、都城東環状線麓工区(都城市)、国道327号永田工区(日向市)、国道448号石波工区(串間市)などの整備を推進する。

 また「高規格幹線道路へのアクセス強化に伴う地域の活性化を支援する道づくり」では、宮崎西環状線古城工区(宮崎市)や学園木花台本郷北方線山下工区(前同)などの整備を推進。「大規模、広域的な災害リスクを低減させる道づくり」では、東郷西都線松尾工区(木城町)や国道503号鶴野工区(諸塚村)などの整備に取り組む。

 このほか「市町村の道路ネットワークの構築による安心・安全な地域づくり支援」では、延岡市の山口松瀬線、小林市の川無・後谷線、高原町の王子神社踏切線、門川町の門川高校通線、松瀬川水流線、串間市の大束駅倉掛線、都農町の平山線に於ける道路新設や現道拡幅、バイパス整備などの取り組みを支援する。

 都市再生整備関連は、都城市や小林市の中心市街地活性化、延岡市の駅周辺地区、串間市の旧吉松家住宅周辺地区、西都市の妻北地区、えびの市の京町地区、高千穂町の天岩戸地区などが対象。下水道関連では、▽都城市▽延岡市▽日南市▽小林市▽日向市▽西都市▽三股町▽宮崎市―が取り組む面整備などを支援する。

 一方、防災安全交付金を充てる事業では、「橋梁・トンネル(市町村)の的確な維持管理の推進」として、市町村が管理する橋梁・トンネルの補修、再点検、修繕計画の策定などを支援すると共に、「通学路(市町村)の要対策箇所における安全確保」として、通学路緊急合同点検等で要対策とされた箇所の対策を推進する。

 自然災害による被害を未然に防止・軽減するため、「宮崎県内における総合的・戦略的な浸水対策の推進」として、河川の治水対策や管理施設の老朽化対策を講じると共に、「大規模震災時に優先して啓開すべき道路の整備」として、国道327号佐土の谷工区(前同)や国道448号夫婦浦工区(日南市)などの整備推進を図る。

 このほか、両交付金を活用する「宮崎県住宅・住環境ひなたづくり計画」では、▽安全・安心な住まい・まちづくりの推進▽居住ニーズに対応した住宅市場の環境整備▽重層的な住宅セーフティネットの構築▽連携・協働による推進―計画目標に掲げ、県及び各市町村に於いて公営住宅の整備や空き家対策等に取り組む。

 宮崎県が公表した個別整備計画は、社会資本整備総合交付金によるものが35計画、防災・安全交付金によるものが37計画ある。各計画の詳細はホームページ(トップページ→県政情報→計画・構想→部門別計画等)で確認できる。