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道の駅青雲駅をリニューアル プロポで基本設計を告示

 町内唯一の道の駅である「道の駅青雲駅」のリニューアルを計画する日之影町は、26日付で「道の駅青雲橋周辺施設整備基本設計プロポーザル」を告示した。道の駅青雲橋を魅力ある施設として整備するための考え方や方向性について、最も優れた提案を行った事業者を委託候補者として選定する。計画が順調に進めば、今年度内に実施設計までを完了させ、来年度に工事に着手する予定でいる。

 道の駅青雲駅は観光情報や飲食の提供、特産品物販、災害情報の発信など、観光・交流に関わる複合的な拠点施設として多くの来訪者に利用されてきた。一方で、高千穂郷・椎葉山地域の世界農業遺産認定、祖母傾山系周辺地域のユネスコエコパーク登録決定など、町を取り巻く近年の貴重な機会を活用できているとは言い難い状況にある。

 近隣施設との連携を図りつつ、青雲橋等の地域資源を生かした「居心地の良い空間」の創造を目指し、道の駅及び周辺施設整備に係る基本設計の請負業者を公募型プロポーザル方式で選定する。委託期間は11月末まで。税込の予算限度額は430万5000円。基本設計完了後には、実施設計を随意契約で発注することも視野に入れる。

 建設場所は現在地または敷地東側を活用。地元産材を活用した木造施設または施設の木質化を図り、現状の延床面積である600m2以上を確保する。新施設には施設管理者事務所、特産品等の売り場、地場産品食材を活用したレストラン、農産品直売コーナーを設けるほか、十分な容量の駐車場や清潔なトイレ、情報コーナーを配置する。

 また、周辺地域の景観や国道からの視認性を考慮することとし、利用者がいつでも安心して立ち寄れる施設とするため、①防災機能②コミュニティ機能③環境保全機能④観光振興機能⑤教育・学習機能―等の導入のほか、神楽殿周辺の活用を検討する。地元施工が可能な設計であることやコスト面に対する配慮も求める。

 プロポーザルの主な参加要件は、過去5年以内に地方公共団体に於ける各種計画の策定支援業務を受託し、適切に履行した実績を有すること。このほか、当該業務を円滑に推進するために必要な経営基盤や十分な管理能力、当該業務を的確に遂行できる組織や人員等を有していることなどを要件に掲げる。

 実施スケジュールは、▽参加表明書提出期限=7月7日▽質問状の提出期限=7月7日▽企画提案書等の提出期限=7月21日▽審査/プレゼンテーション=7月下旬―を予定。庁内に設置する委員会で提案内容を審査し、委託候補者を選考する。候補者の選定結果通知及び契約締結は7月下旬を予定している。

 プロポーザルの実施要項や様式、施設整備の基本構想等はホームページからダウンロードできる。手続等の担当部局は日之影町役場地域振興課(〒882-0402日之影町大字岩井川3398-1、電話0982-87-3910、FAX0982-87-3918、メールshinkou@town.hinokage.lg.jp)。