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電子記録債権で新特許 Tranzax

 Tranzax(東京都、小倉隆志社長)は、電子記録債権を活用して早期の資金調達を可能にする「PO(パーチェイス・オーダー)ファイナンス」の特許を取得した。電子記録債権を活用することで、受注段階で債権を担保に資金調達を容易にするスキームで、現金払いよりも早く資金を調達することができるため、最も運転資金が必要な仕掛中の資金調達を容易にする。

 同社では、電子記録債権を活用した資金調達手法としては世界初の取り組みだとしている。金融庁からの認可が下りしだい、サービス提供を始める。

 POファイナンスは、受注を電子記録債権化することで、従来は困難だった受注時点からの債権担保融資を可能にする仕組み。受注段階で資金を調達できるため、運転資金不足による受注制約を排除するメリットもある。中小建設業にとっては、前払金のある公共工事と同様に、民間工事でも工事代金債権を担保に工事着手金を調達できるようになる。

 特許の登録番号は「特許第6140909号」。