国土交通省は、直轄の橋梁で非破壊検査技術の実証試験を行う。打音検査による従来技術と損傷の検出精度を比較し、機能・性能を評価する。6月21日から新技術情報提供システム(NETIS)のテーマ設定型で「コンクリート構造物のうき・剥離を検出可能な非破壊検査技術」として公募し、8月に対象技術を選ぶ。
コンクリート構造物の打音検査は、人力で作業を行うために効率性が低く、足場を組むコストも必要になる。同省では、橋梁点検に関する非破壊検査技術の開発が進んでいることを踏まえ、直轄の現場を提供して実証試験を実施。従来の打音検査と、「損傷の検出精度」や「損傷的中率」を比較する。
実証試験は、九州地方整備局管内の橋梁で今秋にも行い、2018年3月に評価結果を公表する。非破壊検査部分の必要経費は応募者の負担となる。