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第2四半期にTN詳細設計発注 国道448号石波バイパス

 宮崎県串間土木事務所は、異常気象時の事前通行規制区間である国道448号石波工区の整備を進めている。昨年度に実施した各種調査業務や測量業務等の結果を踏まえ、今年度は区間内に整備を計画するトンネル部(約2.5㎞)の詳細設計や弾性波探査試験などの関連業務を発注する予定でいる。

 国道448号は鹿児島県指宿市を起点に、串間市、日南市を経て宮崎市に至る路線。地域振興や地域経済を支え、観光地である都井岬や有数のサーフィンスポットである恋ヶ浦などへアクセスする路線であると共に、宮崎県地域防災計画において第2次緊急輸送道路に指定されるなど、重要な路線に位置付けられている。

 当該路線に位置する石波工区(串間市大字市木)は、異常気象時の事前通行規制区間であり、地すべり地形により豪雨等による通行止めが頻発している状況にある。県では、力強い経済の浮揚や定住自立を図る地域の発展、安全・安心な暮らしの確保を支援する道づくりの一環として、当該工区のバイパスによる整備に取り組む。

 計画延長は約3.2㎞(全幅7.5m)で、このうち山間部を貫く2.5㎞程度をトンネルで整備する方針。全体事業費は80億円程度を見込む。事業に着手した平成28年度は、路線測量業務や空中写真測量業務のほか、法面詳細設計業務 道路詳細設計業務(起点側280m、終点側320m)などを実施した。

 6月時点に於ける発注見通しによると、今年度は区間内に整備するトンネルの詳細設計を第2四半期に指名競争で発注するほか、トンネル部の弾性波探査実施検討業務(第1四半期)及び弾性波探査試験(第2四半期)、土捨場候補地選定業務(第1四半期)、地質ボーリング調査(第2四半期)などを委託する予定でいる。