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企業間連携で新技術掘起こし i-Conコンソーシアム

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▲写真はイベントの模様

 国土交通省が設置したi-Construction推進コンソーシアムは5月29日、建設現場のニーズと企業が持つ新技術をマッチングする『ピッチイベント』を東京都内で開いた。コンソーシアムの技術開発・導入ワーキンググループの会員企業13社がプレゼンテーションを行い、会場を訪れた約150人に自社が保有する技術をアピールした。

 ピッチイベントは、最新技術の現場実装を後押しするコンソーシアムの試みの一つ。4月20日、地方整備局などが現場で求められる新技術などを説明した「ニーズ説明会」に応える形で、技術開発側の企業にプレゼンテーションの機会が与えられた。

 冒頭で大臣官房技術調査課の吉岡大藏環境安全・地理空間情報技術調整官は「現場のニーズとシーズ(新技術)のマッチングを重ね、現場導入を後押しする」とピッチイベントの狙いを説明した上で「最先端の要素技術を現場導入し、ICT土工などを次の段階に進化させることもできるはず」と話した。

 今回、説明者に選ばれたのは▽いであ▽NTTデータ経営研究所▽原子燃料工業▽八州▽パイオニアVC▽リコージャパン▽東電設計▽伊藤忠テクノソリューションズ▽トプコン▽曙ブレーキ工業▽中日本建設コンサルタント▽日立ソリューションズ▽アジア航測―の13社。各社の説明の後、出席者には別室で質問の機会も設けられた。

 国交省は、ピッチイベントでマッチングした企業に対し、助成金を活用した共同研究、直轄事業の現場への試行導入などを促し、現場実装を加速化。i-Constructionが目指す建設現場の生産性向上の実現を狙う。