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補修工法など習得 施工管理士講習会開く リフリート工業会

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▲露出鉄筋防錆処理のようす

 リフリート工業会九州・沖縄支部(内田正寛支部長)は去る4月22・23日、中小企業大学校人吉校でリフリート工法施工管理士・実技講習会を開いた。

 同工法は、約40年の実績をもつコンクリート補修工法で(1)中性化対策工法(火災・凍害含む)(2)塩害対策工法(3)予防保全工法等がある。使用材料は、コンクリート含浸材、鉄筋防錆材、防錆剤入り断面修復材で、特に亜硝酸リチウムを用いた補修材は、用途範囲の広さ、安定性などで定評がある。

 講習会には27人が参加。RCの基礎知識・劣化メカニズム・劣化に応じた補修工法を学び、翌日の実技では、実際に架台を斫り、中性化試験・RF100やDS400の含浸工・鉄筋防錆工・断面欠損補修等を行うと同時に、ひび割れへの樹脂注入、浮き補修等総合的なコンクリート補修技術を習得した。全国で800人を超える「リフリート施工管理士」に、当日合格した18人が加わった。

 内田支部長は「リフリート工業会は40年の実績を重ね、単に発錆鉄筋補修の専門集団から、建築・土木構造物の全般的な補修・補強工事団体へ成長した。皆さんたちには、先人たちの実績を引き継ぎ、今後の工業会を担う人材になって欲しい」と期待を述べ、証書を手渡した。

 同会は、40年を経ても300社の会員を有する屈指のコンクリート補修補強工事団体であり、技術委員会が新工法等の開発を担当し、メーカーと協同、新工法・新商品が毎年発売予定とのこと。一層の発展が予想されている。