建設ネット企画画像 四角 四角

受注量は3年ぶりの大幅増 宮崎県の28年度入札状況

平均落札率は工事90.7%、業務87.0%

 宮崎県は1日、公共三部に於ける平成28年度の入札・契約結果(28年4月~29年3月)を明らかにした。平均落札率は、建設工事が90.7%、業務委託が87.0%となり、前年度と比較して建設工事で0.3ポイント、業務委託で0.7ポイント上昇した。受注量(落札価格の合計)は、建設工事が513.5億円で前年比116.5億円増、業務委託が93.9億円で同20.0億円増となった。

*建設工事

 平成28年度の建設工事は、一般競争で1542件、指名競争で199件の計1741件を契約。予定価格の合計(以下、予定価格)566.5億円に対し、落札価格の合計(以下、落札価格)は513.5億円で、平均落札率は90.7%となった。落札率は前年比で0.3ポイント上昇し、落札価格は同116.5億円の大幅増となった。

 建設工事の落札率を入札方式別に見ると、一般競争は90.6%、指名競争は91.6%で、前年と比較して一般競争で0.3ポイント、指名競争で0.7ポイントそれぞれ上昇した。総合評価落札方式は、一般競争全体の44%にあたる686件に適用。落札率は前年比0.3ポイント増の90.7%となった。

 契約状況を部局別に見ると、県土整備部が1435件の契約に対して落札価格387.6億円(落札率90.6%)で、公共三部の大半を占める。農政水産部は211件の契約に対して落札価格が88.6億円(同91.0%)、環境森林部は95件の契約に対して落札価格が37.3億円(同91.9%)となった。

 契約状況を工種別に見ると、契約件数が最も多かったのは土木一式の866件で、落札価格は341.3億円(前年比98.6億円増)。ほ装が319件で落札価格47.8億円(同0.1億円増)、とび・土工が259件で落札価格58.6億円(同6.1億円増)と続く。建築一式は54件を契約し、落札価格は15.7億円(同0.9億円増)だった。

 予定価格帯別の契約件数は、1千万円~2千万円が最多の467件。250万円~1千万円が358件、2千万円~3千万円が245件、3千万円~4千万円が212件、4千万円~5千万円が133件、7千万円~8千万円が107件、5千万円~6千万円が83件、6千万円~7千万円が74件と続く。1億円以上の工事は46件を契約した。

 地域別の契約件数と落札価格は、西・東臼杵地区が555件(185.8億円)、児湯地区が251件(69.8億円)、中部地区が375件(109.1億円)、西諸県地区が145件(35.0億円)、北諸県地区が227件(62.1億円)、南那珂地区が188件(51.7億円)だった。

*業務委託

 平成28年度の業務委託は、一般競争で514件、指名競争で931件の計1445件を契約。予定価格107.3億円に対して落札価格は93.9億円で、落札率は87.0%だった。前年度と比べて、落札率は0.7ポイント上昇し、受注量に関しては20.0億円の大幅増となった。

 業務委託の落札率を入札方式別に見ると、一般競争は予定価格22.0億円に対して落札価格17.9億円で落札率は81.2%。指名競争は予定価格85.4億円に対して落札価格75.9億円で落札率は90.1%となった。落札率は前年度と比べて、一般競争と指名競争のいずれも0.4ポイント上昇した。

 契約状況を部局別に見ると、県土整備部が1140件の契約に対して落札価格77.2億円(落札率86.2%)、農政水産部が228件の契約に対して落札価格12.5億円(同88.8%)、環境森林部が77件の契約に対して落札価格4.2億円(同92.0%)となった。

 契約件数が最も多かったのは建設コンサルの737件で、落札価格は66.9億円(前年比15.2億円増)。測量が308件で落札価格10.3億円(同0.5億円増)、地質調査が185件で落札価格11.3億円(同2.9億円増)、補償コンサルが158件で落札価格3.8億円(同0.7億円増)、建築設計が57件で落札価格1.5億円(同0.6億円増)と続く。

 予定価格帯別の契約件数は、500万円未満が731件(落札率86.2%)、500万円以上が714件(同87.8%)。業務全体に占める県内本店業者の契約率は、件数ベースで86.6%(1252件)、落札価格ベースで75.1%(70.5億円)となった。

 地域別の契約件数と落札価格は、西・東臼杵地区が503件(36.7億円)、児湯地区が175件(11.1億円)、中部地区が287件(16.5億円)、西諸県地区が122件(7.3億円)、北諸県地区が177件(10.1億円)、南那珂地区が181件(12.1億円)だった。

《宮崎県の平成28年度入札・契約結果》