■ 平成30年度「第22回定時総会」を開催
▲写真は挨拶する工藤会長、総会、表彰式の模様
一般社団法人宮崎県法面保護協会(工藤勝利会長)は5月21日、宮崎市内で平成30年度「第22回定時総会」を開催した。会員企業の代表が多数出席し、平成29年度事業及び収支決算、平成30年度事業計画案及び収支予算案、役員改選等の各議案を満場一致で承認。任期満了に伴う役員改選では、会長に工藤勝利氏が再選された。
挨拶で工藤会長は、協会として昨年度に行政との意見交換会や県職員を交えたドローンによる現場見学会、サンマリンスタジアムの清掃奉仕活動、ロープ高所作業特別教育等を行ったことを説明。今後も各種事業を通じて、会員のスキルアップや協会の知名度アップを図っていく考えを示し、会員一同に活動への理解と協力を求めた。
松澤芙美氏を議長に選出して行われた議案審議では、平成29年度事業及び収支決算、平成30年度事業計画案及び収支予算案、役員改選案など議案を満場一致で可決。任期満了に伴う役員改選では、理事及び監事の人事案が承認され、工藤会長が「新体制でスクラムを組んで邁進していきたい」と意気込みを語った。
一方、平成30年度の事業計画では、協会運営の基本方針に則り、会員加入の促進や社会貢献活動の実施、法面保護工技術研修会及び公共工事に関する研修会の開催、法面危険箇所点検の実施検討、実務者労働安全研修会の開催等のほか、会員の受注拡大に向けた取り組みを推進していくことを確認した。
*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=工藤勝利(工藤興業)
▽副会長=河野裕介(五幸建設)、柳橋恒久(富岡建設)
▽理事=山﨑司(山崎産業)、黒木俊光(光技術開発)、西條隆雄(西條組)、中川靖浩(鴟尾工業)、工藤哲二(同盟建設)、吉原政秀(吉原建設)、岡田健了(宮崎県生コンクリート工業組合)
▽監事=藤原宣弘(興梠建設(資))、荒川福男(荒川建設)。
■表彰受賞者の努力と功績を称える
総会に先立ち、同日には平成30年度の表彰式が執り行われた。多数の来賓が見守る中、協会表彰規程に基づく永年勤続表彰を受賞した倉永友則氏、功績技術者表彰を受賞した瀬戸山雄之氏と青山直人氏、現場代理人表彰を受賞した石川修氏、興梠金誓氏、早田実氏に対して、工藤会長から表彰状と記念品が贈られた。
工藤会長は、受賞者が他の従業員の模範となっていることや工事成績が優秀で後輩の指導・育成に努めていること、現場の労働安全に貢献していることを紹介し、「それぞれの現場に適した技術の研鑽に努め、安全管理にも十分な気配りをしながら工事を進めている」と称え、「今後も益々の精進をお願いしたい」と呼び掛けた。
来賓として招かれた宮崎県の河野俊嗣知事は、日南市の国道220号で発生した斜面崩壊の復旧作業を例に、法面保護の重要性を指摘。喫緊の課題である人手不足にも触れ、志を持った若者に入職してもらえるよう、「皆さんの活躍を広く知ってもらう必要がある」と述べ、「築かれた高い技術を後世に伝えて欲しい」と話した。
宮崎県議会の蓬原正三議長は、災害対応等で協会が果たす役割に言及し、「会員の皆さんと力を合わせ、安心・安全で強靱な県土づくりに取り組んでいく」と挨拶。協会顧問の古川禎久衆議院議員(代読=鈴木広志秘書)は、技術の研鑽や品質の向上に資する活動を通じ、地域の守り手として尽力してもらうよう求めた。
受賞者を代表して謝辞を述べた倉永氏は「日頃の研鑽が認められ、このような栄誉をいただいたことは、ひとえに会社の社長をはじめ、先輩、上司、同僚の指導や励ましのおかげ」と感謝の意を示し、「法面業界及び建設業界の発展のため、更なる精進を重ねていく」と力強く意気込みを語った。