アセットマネジメントの国際規格ISO55000シリーズの導入を支援する「日本アセットマネジメント協会」(JAAM)が5月19日に発足した。ISO55001と一致したJIS規格がことし9月に制定されることを見据え、国際資格検定の創設、国際規格開発活動への参画などを通じ、国内へのアセットマネジメントの普及・定着を図る。
ISO55000シリーズは、ISOが発行するアセットマネジメントの国際規格。中核となるISO55001は第三者認証の対象となる。日本国内では、2014年3月に仙台市の下水道事業が初めて認証を受けて以降、ことし3月までに30の企業・団体が第三者認証を取得している。
19日の総会で会長に就いた小林潔司京都大学教授は「国内にISO55001を普及するための受け皿として活動していきたい。アジアを中心に国際展開も目指したい」と今後のJAAMの活動に意欲を示した。
JAAMでは5月29日から社会インフラ(上下水道、鉄道、道路、都市交通、電力、ガス、不動産など)の所有者・管理者、インフラファンド、会計・監査法人などを対象に会員を募集。また、アセットマネジメントの国際資格「認定アセットマネージャー国際資格」の第1回検定試験を12月に実施する予定だ。