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消防署2出張所統合、延岡南分署を新設 今年度は設計など

 延岡市は、南海トラフ巨大地震等の災害対策の一環として、南延岡出張所と土々呂出張所を移転統合し、新たに「(仮称)消防署延岡南分署」を建設する計画を進めている。今年度に建設予定地の地質調査及び施設の実施設計、来年度に建設工事を進め、同年度内の施設完成を目指すこととしている。

 南延岡出張所(昭和42年築)と土々呂出張所(平成元年築)は南海トラフ巨大地震等の津波浸水予測地域に位置しており、経年に伴う建物の老朽化も進んでいる。一方、市南部には救急車の配備がなく、救急需要増に対応する必要があるため、救急車の配備を含む両出張所を統合した延岡南分署を新たに建設する。

 建設場所は石田公園(石田町4432-1)の一角を予定。施設の規模はRC造3階建を計画しており、屋上は災害時の一時避難場所を兼ねることとする。今年度に発注する実施設計と並行して庁内で協議・検討を行い、詳細な規模等を詰める。

 市の29年度当初予算には、地質調査及び実施設計に要する費用として2410万円が盛り込まれている。発注時期は現時点で明らかにしていないが、いずれの業務も年度内に完了させる見通し。計画が順調に進んだ場合、来年度に本体工事を行い、同年度内の施設完成を目指す。総事業費は2億8430万円を見込んでいる。