地盤工学会(村上章会長)は、2016年度の地盤工学会賞の受賞者を決めた。今回の応募総数は35件、受賞者数は10件。技術開発賞には高橋英紀(海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所)らのグループの「津波浸透力の効果を考慮した防波堤腹付工の設計および施工技術」を選んだ。
地盤工学会賞は、地盤工学分野の学術や技術の進展に大いに貢献した、社会的貢献度の高い業績や論文に贈られるもの。環境賞・技術賞・研究論文賞の3つの部門で構成されている。地盤工学会では6月9日に開く17年度通常総会で表彰する。
各賞のうち技術賞部門の受賞者は次の通り(敬称略)。
<技術業績賞(事業)>▽軟弱泥炭地盤上の北海道新幹線函館総合車両基地の盛土造成(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)
<同賞(技術)>▽「命の道 つながる紀勢線」の完成に貢献した巨大法面建設時の岩盤評価手法および施工・管理技術(国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所、大成建設)
<技術開発賞>▽津波浸透力の効果を考慮した防波堤腹付工の設計および施工技術(高橋英紀(海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所)、佐々真志(同研究所)、森川嘉之(同研究所)、青木亮介(国交省四国地方整備局松山港湾・空港整備事務所)、国交省四国地方整備局高知港湾・空港整備事務所、国交省四国地方整備局高松港湾空港技術調査事務所。