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新耐震木造住宅、耐震性能検証法を公開 建築防災協会

 日本建築防災協会(岡田恒男理事長)は、2000年以前に建築された木造住宅の耐震性を検証する「新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法」をまとめた。新耐震基準の在来軸組構法の木造住宅について、接合部の耐震性を効率的に検証する方法として、同協会のホームページ(http://www.kenchiku-bosai.or.jp/)で公開している。

 熊本地震では、1981年5月以前に完成した旧耐震基準の建築物だけでなく、2000年以前に完成した新耐震基準の建築物にも倒壊などの被害が発生した。

 国土交通省は、熊本地震の被害状況を踏まえ、00年以前に完成した新耐震基準の建築物については、リフォーム時などに接合部の状況を確認することを推奨。同協会に効率的な確認方法を検討するよう依頼していた。

 協会がまとめた検証法は「所有者等による検証」と「専門家による効率的な検証」で構成。所有者が▽平面・立面の形▽接合部の金物▽壁の配置バランス▽劣化の状況―の4項目をチェックし、いずれか1項目でも不適合な場合に専門家に検証を依頼することを推奨。

 専門家の検証は一般診断法に準じるものとし、現地調査をせずに、所有者が提供した現地写真や図面で簡易に耐震性をチェックできるものとした。