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第2四半期に本体工事入札予定 えびの市防災食育センター

 安全・安心なまちづくり構築の一環として、防災機能と食育機能を併せ持った「防災食育センター」の建設を計画するえびの市は、今年度に新施設の本体建設工事に着手する。昨年度までに施設の実施設計が完了したことを受けて、平成29年度当初予算に事業費7億7962万円を計上。第2四半期に本体工事の入札を行う見通しだ。

 ソフト・ハードの両面から防災体制の充実・強化を図り、安心で安全なまちづくりに資することを目的に、市は昨年2月に「まちづくり実施計画」を策定。その中で、経年に伴い施設や設備の老朽化が著しい学校給食センターの機能と、災害時に避難・支援活動の拠点となる防災機能を兼ね備えた複合施設の整備方針等を示していた。

 建設予定地は、交通アクセスや関係機関との連携に優れた大明司地区(敷地面積4500m2)。施設の規模は、本体建物をS造2階建延べ2000m2弱、外部車庫棟及び機械室を100m2程度とする。敷地南側に配置する駐車場は、防災訓練等を行うスペースや災害時の応急救護エリアとしても活用する。

 平常時・災害時ともに有効利用される施設とするため、市内小中学校に給食を提供する学校給食機能(調理能力=1700食/日)や食育・防災・環境等について学べる食育学習機能のほか、支援物資の受入・集積・仕分け・搬送等を行う拠点機能、応急給食実施に必要な食材等の備蓄機能、避難生活者への応急給食機能を持たせる。

 パシフィックコンサルタンツが担当した施設整備に係る実施設計業務が昨年度までに完了したことを受けて、今年度に本体建設工事に着手する。先に公表した発注見通しによると、第2四半期に本体建設工事の入札を執行する方針。設備を含む一括発注とするか、分離して発注するかは今後協議する。工期は約10カ月。