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点検・調査や補修のポイント学ぶ コンクリ構造物長寿命化

ひむか商事がセミナー開催

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▲写真は講演する肥後伸郎氏、講習会の模様

 株式会社岡﨑組のグループ会社である株式会社ひむか商事は5月9日、宮崎市内で「コンクリート構造物の耐久性と維持管理に関する基礎知識」と題したセミナーの後編を開催した。コンクリートを使用した業務に従事する技術者28人が受講し、コンクリート構造物に於ける点検・調査や補修工事のポイントを熱心に学んだ。

 高耐久性のコンクリート構造物を造るために必要となる知識や技術を学び、構造物の新設や補修、維持管理等に役立ててもらおうと、ひむか商事が定期的に開催するセミナーの一つとして開催されたもの。株式会社九州建設サポート、株式会社MJT、株式会社インターウェーブ、株式会社岡﨑組が共催した。

 講師は、コンクリート主任技士等の資格を有し、JIS主任審査員やISO品質・環境主任審査員を務める有限会社アイシーエンジニアリングの肥後伸郎代表取締役。肥後氏は、高度経済成長期に短期間で造られた一部のコンクリート構造物が、材料や技術者の不足等により施工不良に陥り、負の遺産となった社会的背景を解説した。

 セミナーでは、劣化の種類やメカニズムを踏まえた目視調査及び打音検査のポイント、ひび割れの判定区分、コア調査と非破壊検査の手法などを説明。これに基づく補修計画立案のポイントや施工時の留意点、施工手順などについて、実際に施工を行っている現場の映像を示しながら分かり易く解説した。

 セミナーの中で肥後氏は、高度経済成長期に始まったモノを造る時代から、現代は使いこなす(維持管理の)時代に移行したことを強調。「コンクリート診断士等の資格を取得し、新しい視点で良質な社会資本の形成に携わって欲しい」と参加者に呼び掛けた。

 ひむか商事では▽i-Construction及びCIMの最新動向と今後の展望・対策▽最新ノウハウ満載!創意工夫・社会貢献で工事成績アップ▽コンクリート構造物の劣化と維持・補修に関する知識▽優良工事表彰獲得のための建設マネジメントスキル向上▽工事成績の現状・対策と評点アップ手法の実例―のセミナーを順次開催する。

 開催内容は岡﨑組のホームページで確認できる。セミナーに関する問い合わせ及び申し込み先は、ひむか商事セミナー事務局(電話0985-51-5393、FAX0985-54-2217)。