国富町は平成28年度の町内橋梁点検結果を公表した。町が管理する道路橋169橋のうち、平成28年度は65橋の点検を実施。このうち、構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態である早期措置段階の橋梁が4橋あり、今後、計画的な補修に取り組む予定でいる。
道路法施行規則では、国や自治体等が管理する橋梁(支間2m以上、高架道路)と全てのトンネルに関して、近接目視を基本とする5年に1度の定期点検を義務付け、健全度を4段階で診断し、必要に応じた修繕を行うことを求めている。
平成26年度の法改正に基づき、国富町は町管理橋梁の定期点検を実施。平成28年度に点検を実施した65橋の中に「緊急に措置を講ずべき状態」にある橋梁は確認されなかったが、「早期に措置を講ずべき状態」にある橋梁が4橋あることが分かった。
早期措置段階の橋梁は、岩下向橋(昭和63年架設、橋長47m、幅員3m、8径間単純RC床版橋)、仮屋橋(昭和42年架設、橋長60m、幅員4m、6径間単純PCプレテン床版橋)、原田橋(昭和46年架設、橋長3m、幅員4m、1径間単純RC床版橋)、梁川原橋(昭和44年架設、橋長4m、幅員5m、1径間単純RC床版橋)の4橋。
町では、老朽化が進む橋梁の計画的な補修に務めると共に、従来の事後的な修繕対応から、予防的・計画的な修繕をすることで、橋梁の長寿命化を図り、架け替えや修繕に係る費用の縮減と交通の安全を確保するため、平成31年度に点検結果を踏まえた「国富町橋梁長寿命化修繕計画」を策定する予定でいる。