公益社団法人宮崎市郡医師会(川名隆司会長)は1日、公募型プロポーザル方式で請負業者を選定する「宮崎市郡医師会病院等建替整備実施設計技術協力業務」を告示した。工事施工者の独自技術や経験・知識等を実施設計に反映するため、VE提案を求め、概算工事金額及び技術提案等について総合的な評価を行い、実施設計技術協力事業者(施工予定者)を選定する施工予定者技術協議方式(ECI)を採用する。
宮崎市が防災支援拠点として整備する大字柏原及び有田の敷地に、医師会病院(病床数267床)や関連諸施設を移転・集約して複合的に整備する計画。施設建設に係る基本・実施設計は久米設計が担当している。ことし8月から30年4月にかけて実施設計を行い、30年10月の着工、32年8月の開院を目指す。
主要施設の規模は、▽病院棟(臨床検査センター含む)=RC造(免震構造)6階建延べ2万2950m2▽緩和ケア棟=RC造平家建延べ650m2▽看護専門学校棟(事務局・健診センター含む)=S造4階建延べ4900m2▽エネルギーセンター=RC造2階建延べ1200m2▽連絡通路棟=S造平家建延べ60m2▽保育施設棟=S造平家建延べ120m2―など。このほかマニホールド棟や受水槽、廃棄物保管庫を外構工事で整備する。
今回、告示するのは「宮崎市郡医師会病院等建替整備実施設計技術協力業務委託」。①設計全般に対する技術検証②施工実施方針及び施工計画の作成④VE提案及びコスト縮減に関する技術提案⑤コスト管理支援⑥三者協議会への出席⑦実施設計ヒアリングへの出席⑧委員会等への出席⑨委員会等への協議資料作成支援⑩その他必要となる調査業務等⑪報告書の作成―を行う。委託料の上限は500万円(税込)。委託期間は契約締結日の翌日から平成30年4月30日までとする。
プロポーザルの主な参加要件は、建築一式工事の特定建設業許可を受けており、経営事項審査の建築一式工事に係る総合評定値が1700点以上である者。このほか、平成19年4月以降に日本国内で元請として施工した、一般病床数が250床以上かつ延床面積2万3000m2以上の免震構造の病院新築工事の完了施工実績を有する者などとする。
プロポーザルの主なスケジュールは、▽参加申込書等提出期間=4月1日~14日▽参加資格確認通知=4月21日▽VE提案書提出期限=6月2日▽VE提案書審査=6月下旬▽VE提案書採否通知=7月3日▽技術提案書提出期限=7月14日▽技術提案書審査(ヒアリング)=7月29日▽審査結果通知=8月上旬―を予定する。
発注者は、プロポーザルで選定された最優秀者と実施設計技術協力業務委託の契約交渉を行い、実施設計技術協力事業者(施工予定者)として契約を締結。実施設計技術協力事業者(施工予定者)と基本協定書を締結する。工事予算の成立後、実施設計技術協力事業者(施工予定者)と見積り合わせを行い、発注者の定める基準(契約目標)金額(=132億円)の範囲内であった場合は、工事請負契約を締結する。
プロポーザルの実施要領や各種様式等は宮崎市郡医師会のホームページhttp://www.cure.or.jp/からダウンロードできる。手続き等の事務局は宮崎市郡医師会病院建設推進課(〒880-0834宮崎市新別府町船戸738-1、電話0985-24-9119、FAX0985-23-2210、メールkikaku001@cure.or.jp)。