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施工当時の担当者ら清掃作業 高千穂町の上野川河川プール

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▲写真は作業の模様、参加メンバー

 平成4年に完成した「上野川右岸ひむかの川辺づくり推進事業」(高千穂町)に携わった当時の担当職員や施工業者、地元漁業協同組合、地域住民ら有志一同が集まり、3月3日に上野川河川プールで清掃奉仕活動が行われた。参加者は、施工当時の苦労や喜びに思いを馳せながら、清掃・除草作業やゴミ拾いなどに汗を流した。

 上野川右岸ひむかの川辺づくり推進事業では、豊かな水辺空間の創出等を目的に、河川プールや当時では珍しい石積の護岸工を施工。整備された上野川河川プールでは、漁協や地域の協力を得ながら夏休み釣り大会が開催されていたほか、現在も地元の手で維持管理が行われるなど、地域の宝として地元から親しまれている。

 四半世紀が過ぎた今、上野川河川プールに思いを馳せる仲間の会の田辺清緑会長は「地元漁業組合や地域住民との繋がり、県担当者との要望や攻防もいい思い出。地域の理解と協力、発注監督の熱意と寛容、施工業者の誠実とものづくりへの思い入れなど、全てが整った工事のお手本だった」と当時を振り返る。

 先月3日に行われた作業には、施工当時の担当職員や施工業者、地元漁業協同組合、地域住民ら有志一同12人が参加。各持ち場に分かれて、プールの清掃・洗浄作業やゴミ拾い、河川敷内の草刈り作業に汗を流した。作業終了後には親睦会が開かれ、苦楽をともにした仲間達が当時の思い出話に花を咲かせた。

 田辺会長は「手書きのノートや写真帳がパソコンやデジタル写真に、土方が建設作業員に変わり、電子入札や電子納品が導入されるなど、時代と共に建設工事や人が様変わりする中で、時代の流れに従いつつ、ものづくりは人づくり、地域づくりの基本姿勢を次世代に繋げていきたい」と話す。