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事業費299億、負担額は62億余 国交省の直轄事業計画

 国土交通省九州地方整備局は、九州各県及び政令市等に平成29年度当初予算に関する直轄事業計画等を通知した。国の29年度予算に関して、地方負担を求める直轄事業の内容や負担基本額(事業費)などを示したもの。国交省関連予算に於いて地方負担を求める県内直轄事業費の総額は299億1521万円で、このうち62億2443万円の地方負担を求める。

 九州地方整備局が示した「直轄事業の事業計画等」は、平成29年度国交省関連予算における九州管内の直轄事業費や地方負担額、主な事業内容、負担基本額の内訳などを示したもの。地方負担を求める県内直轄事業費の総額は299億1521万円で、対前年度比4億1022万円の増額となった。

 平成29年度予算に於ける県内直轄事業を区分別にみると、河川関係が57億2840万円(前年比2503万円増)、道路関係が222億8200万円(同5億2600万円増)、港湾関係が18億6800万円(同7000万円減)、空港関係が3681万円(同7081万円減)。河川と道路は増額、港湾と空港は減額となっている。

 河川関連では、一般改修事業として大淀川に15億9500万円(工事12億4000万円、測量設計3億1960万円外)、五ヶ瀬川に6億2300万円(工事1億7500万円、測量設計3億6860万円外)、小丸川に1億0500万円(工事5500万円、測量設計4665万円外)を配分する。

 また、新燃岳周辺の土石流対策として実施する大淀川水系砂防事業に20億9700万円(工事15億8150万円、測量設計4億円外)を配分するほか、砂浜の侵食が進む宮崎海岸の保全施設整備事業に5億4830万円(工事3億1580万円、測量設計2億2266万円)を充て、養浜工や埋設護岸工等に取り組む。

 道路関係では、東九州自動車道の清武JCT~北郷間に109億8400万円(工事105億9900万円、測量設計3億3240万円外)、北郷~日南間に5億1300万円(工事4億4300万円、測量設計2357万円外)を配分。国道220号の日南・志布志道路には、測量設計費として1億9914万円を配分する。

 その他の改築事業では、高千穂日之影道路に38億3500万円(工事35億0900万円、測量設計2億5638万円外)、都城道路(Ⅱ期含む)に35億円(工事2億8000万円、測量設計7億0507万円外)、日南防災北区間に10億6000万円(工事9億5900万円、測量設計7848万円外)を充てる。

 改築事業以外では、国道10号の交差点改良や歩道整備、事故対策に2億1000万円(計9箇所)、国道220号の交差点や視距改良、歩道整備に1億4100万円(計4箇所)、国道10号・218号・220号の防護柵や区画線整備等に6億1800万円、国道10号上川東地区電線共同溝に2億3800万円を配分する。

 港湾関係では、細島港の南沖防波堤整備に16億8200万円(工事15億4840万円、測量設計7600万円外)、宮崎港の南防波堤改良に1億8600万円(工事1億5120万円、測量設計3150万円外)を配分。空港関係では、宮崎空港の用地造成及び誘導路改良に3681万円(工事1350万円、測量設計2320万円外)を配分する。

《平成29年度予算に関する事業計画通知》