熊本地震からの一日も早い復旧・復興に向けて、国土交通省は4月24日、熊本県南阿蘇村に「熊本復興事務所」及び「熊本地震復旧対策研究室」を開所した。熊本地震で被災した阿蘇大橋地区の斜面対策や国道325号阿蘇大橋の架け替え、県道熊本高森線、村道栃の木~立野線や国道57号の災害復旧事業に取り組む。
熊本復興事務所では、道路事業として、崩落した国道325号阿蘇大橋の架替工事を推進し、平成32年度の開通を目指すと共に、平成29年夏を目標に村道栃の木~立野線の応急復旧による開通を目指す。阿蘇大橋地区で発生した大規模な斜面崩落現場では、砂防事業として斜面の安定化対策に取り組む。
一方、国土技術政策総合研究所の出先機関として初めて災害復旧現場に設置された「熊本地震復旧対策研究室」では、①災害復旧現場の高度技術支援②被災状況を踏まえた技術・研究開発―をミッションに掲げ、特殊な構造を有する橋梁の復旧技術支援、復旧のしやすさを向上させる設計技術の開発などに取り組む。