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今年度に新橋上部工発注へ 甲斐元通線(歌舞伎橋)整備

 歌舞伎橋を含む市道甲斐元通線の一体的な整備を進める都城市は、今年度に歌舞伎橋架け替えに係る橋台工事2基と上部工の発注を計画する。堤防工事等の関係から、橋台2基は国土交通省に発注から施工までを委託する考え。これらの進捗状況等を踏まえ、市は上部工発注に向けた準備を進め、今年度内に入札を執行する見通しでいる。

 市道甲斐元通線は、市街地中心部の外環状線道路の一部を形成する幹線道路。当該工区にある歌舞伎橋は供用から50年が経過し、橋梁本体の老朽化が著しい上に幅員も狭く、大型車の離合が困難であり、歩行者の安全な通行に支障をきたしている。

 将来的には、市街地から都城志布志道路へのアクセス向上を図る上で重要な路線となることも考慮し、歌舞伎橋の架け替えを含む路線の一体的な整備に取り組む。事業期間は平成26年度から32年度まで。総事業費は16億6000万円を見込む。

 事業対象区間は、西之前通線(川の駅西側)から歌舞伎橋東側までの約400m。現道の北側にルートを変更し、歌舞伎橋も現橋の北側に架け替える。新橋の延長は132mで、有効幅員は9.5m(歩道部2.5m、車道部7m)とする。

 上部工は鋼3径間連続非合成箱桁橋で、下部工は逆T式橋台及び小判形壁式橋脚(場所打ち杭)。設計は八千代エンジニヤリング。昨年度には、新橋のP1橋脚工事(施工=大淀・東和・相葉JV)とP2橋脚工事(施工=丸昭・真栄・徳満JV)を発注した。

 都城市の29年度当初予算には橋梁下部工及び上部工、既設橋撤去設計、用地取得、建物等移転補償等の費用として6億9090万円が盛り込まれた。内訳は、委託費が3億0500万円(うち国交省受託分は2億7000万円)、工事費が3億1300万円、用地費が2200万円、補償費が5000万円など。

 堤防工事等が必要となる橋台2基に関しては、管理者である国土交通省宮崎河川国道事務所に工事の発注手続きから施工までを委託する。下部工等の進捗状況を踏まえ、市は上部工発注に向けた手続き等を進める見通しでいるが、詳細な時期等は現時点で未定としている。