国土交通省は、中古住宅・リフォーム市場の形成を支援する「住宅ストック維持・向上促進事業」の提案募集を開始した。良質な住宅ストックが適正に評価される市場環境や、消費者の相談体制、優良なリフォーム事業者を選択するためのウェブサイトの整備などの整備を対象に必要経費を補助する。応募の締め切りは5月2日。
中古住宅・リフォーム市場は、良質な住宅ストックが適正に評価されず、維持管理・リフォームを行うインセンティブが働かない悪循環に陥っている。同事業では、建築士・工務店・宅建業者・金融機関などでつくる協議会に最大2000万円を補助。良質な住宅ストックを生み出す評価・流通・金融などの仕組みを開発してもらう。
インスペクション、住宅履歴の作成、瑕疵(かし)保険加入、維持管理計画の作成などの必要経費も1戸当たり100万円まで補助する。
このほか、住宅リフォームに関する消費者の相談を複数の専門家が一元的に受け付ける相談窓口の開設も補助対象となる。リフォーム事業者の資格や施工実績、依頼者の評価などの情報を掲載したウェブサイトの整備にも上限2000万円を補助する。