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初の「若手技術者全国大会」開く 建設コンサルタンツ協会

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▲写真は大会の模様

 建設コンサルタンツ協会(建コン協、長谷川伸一会長)は7日、「第1回若手技術者全国大会」を開いた。若手技術者が一堂に会し、既成概念にとらわれない柔軟かつ大胆な発想で建設コンサルタントとしての在り方や、業界の将来ビジョンについて議論するのは初めて。大会には本部と全国の9支部から約50人の若手技術者が参加。各支部と本部それぞれの代表が業界の活性化方策についてプレゼンテーションを行い、本部と各支部や支部同士の連携・交流の在り方について意見を交わした。

 このうち、中国支部の杉原成満氏は「そうだ、文科省に行こう!」と銘打ってプレゼン。「建コンの世界に飛び込んできた仲間の中に、輝けないまま離職していく人がいるのはなぜだろう」と問題を提起し、「建コンが何をする人たちなのか知らないまま入社してしまい、自分が思い描いた未来の姿と現実とがミスマッチを起こしてしまっている」現状を指摘。大学での授業内容と就職後の実務との間に大きなかい離があるとして、文科省高等教育局に対し、「大学でのカリキュラムの見直しと出前授業の追加を求めてはどうか」などと提案した。

 九州支部から参加した白石悦二氏は、「市民発意の『夢アイデア』の実現化支援」のタイトルでプレゼン。「建コン夢アイデア賞」を公募している支部の取り組みを紹介した上で、「アイデアを集めるだけで、その実現を目指さないというのでは建コンとは言えない」と強調。

 これまで公募したアイデアを1冊の「夢アイデアブック」にまとめ、地元自治体などとの連携も模索しながら、地域での実現を「お手伝いできる」建コンを目指していくべき、などと提言した。