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地域に信頼される技術者に 産業開発青年隊が入隊式

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▲写真は入隊式の模様

 土木建設に関する技術力と社会性を兼ね備えた技術者を育成する「宮崎県産業開発青年隊」の平成29年度入隊式が10日、宮崎県建設技術センターで執り行われた。式には今年度の新入隊員61人とその保護者、宮崎県の河野俊嗣知事(代理=鎌原宣文副知事)ら多数の来賓が列席し、隊員の門出を盛大に祝った。

 宮崎県産業開発青年隊は、即戦力となる土木建設エンジニアを育成する教育機関。土木建設に必要な技術や知識を身につけ、数多くの資格を取得することができ、これまでに4700人を超える優秀な人材を輩出している。現在は指定管理者である宮崎総合学院が伝統と民間のスキルを組み合わせた教育プログラムを実践している。

 10日に行われた式典では、鎌原副知事が隊員の代表に隊旗を授与。河野知事の挨拶を代読した鎌原副知事は、「皆さんが入職を目指す建設産業は、社会基盤であるインフラ整備はもとより、災害時に於ける最前線での対応など、県民の生命・財産を守る上でも重要な役割を果たしている」と建設業が地域に果たす役割を強調した。

 続けて、「集団生活を通して規律を学び、切磋琢磨しながら、互いに思いやることができる広い視野を持った優秀な建設技術者に一日も早く成長し、本県の建設産業を支える人材として活躍されることを期待する」とエールを送った。

 招かれた来賓を代表し、宮崎県議会の星原透議長(代理=岩切達哉議員)、宮崎市の戸敷正市長(代理=内藤和弘清武総合支所長)、宮崎県建設業協会の山﨑司会長が挨拶。山﨑会長は「卒業生は発注機関や民間企業の土木技術者、経営者として活躍しており、その絆は現在も強く結ばれている」と現在も隊員同士の繋がりが強固であることを指摘。

 また、建設業が県民生活に必要不可欠な社会資本の整備や維持補修を担い、災害時の緊急対応等を通じて県民の安全・安心な生活を支えていることを説明し、「卒業後は県内に残り、建設業の役割を我々と共に担ってもらいたい」と期待を寄せつつ、「皆で励まし合いながら、素晴らしい青年隊生活を送って欲しい」と隊員を激励した。

 隊員を代表して誓いのことばを述べた施工管理課程の徳丸大夢さんは、隊の信条である「友愛・希望・協力」のもと、「先輩達が築き上げた歴史と伝統を守り、宮崎県産業開発青年隊の名に恥じぬよう、社会基盤整備を担う一員として、地域社会に信頼される技術者になれるよう努力する」と力強く述べた。

 隊員はこれから一年間、規律ある集団生活を送りながら、講義や実技、民間会社での実習等を通じて、土木建設に関する基礎、測量、機械運転等に関する知識と技術を学ぶ。