国土交通省は、地方自治体や中小建設業にICT土工の理解を深めてもらうため「ICT土工事例集」の第2版をまとめた。11月に作成した第1版の事例を大幅に増やし、直轄の工事100件・測量12件、自治体発注工事4件を掲載。工期・人工の削減効果を記載している事例もある。近く同省ホームページで公開する。
2016年度に直轄工事でスタートしたICT土工は、3月までに584件の現場で稼働した。国交省は建設現場の生産性を高めるには、直轄工事だけでなく、自治体や自治体工事を受注する中小建設業への普及が不可欠と捉えており、昨年11月にまとめた事例集を更新した。
事例集の第2版では、直轄工事の事例を第1版の5倍の100件に増加させるとともに、測量業務の事例を新たに追加。起工測量・施工・出来形管理の各工程における作業日数や人工の短縮効果も記載している。また「起工測量の日数が4日から1日に短縮した」「出来形を面的に管理したため、施工区間全体で出来形精度が向上した」といった、施工者の声も掲載している。