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成長期待企業に宮防ら3社を認定 経営・人材育成など重点支援

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▲認定証交付式の模様

 県内の産学金労官13機関で構成する宮崎県企業成長促進プラットフォームは、高い志を持ち、今後の成長が期待できる「成長期待企業」に宮崎市の株式会社宮防、都城市の大和検査鉱業株式会社、日南市の吉田産業株式会社の3社を認定した。昨年11月に認定した8社を加え、成長期待企業に認定された企業は合計11社となる。

 良質な雇用の場を確保するため、宮崎県企業成長促進プラットフォームでは、構成機関が有する企業支援ノウハウを効率的・集中的に投入し、成長期待企業の発掘や育成等を実施すると共に、県内企業の成長促進、本県の特性・強みを生かした成長産業の育成支援などに継続的かつ重点的に取り組んでいる。

 プラットフォームが認定する「成長期待企業」は、高い技術力や競争力のあるビジネスモデル等を有し、売上高の大幅な増加など今後の大きな成長が見込まれると共に、県外からの外貨獲得や県内経済の循環拡大、地域雇用への貢献等を通じて地域経済に寄与し、将来、本県のリーディングカンパニーとなることが期待される企業。

 公募により申し込みのあった企業から候補企業を選定し、担当者が直接訪問して指導・支援を行い、その中から有望な企業を成長期待企業として認定する。認定された企業は事業計画の期間中、経営サポートや人材育成、研究開発、新商品開発、設備投資など、プラットフォームによる支援メニューを重点的に受けることができる。

 23日に県庁講堂で開かれた認定証交付式には、宮防の村社英秋専務取締役、大和検査鉱業の田中浩一郎代表取締役、吉田産業の吉田利生代表取締役が出席。宮崎県の河野俊嗣知事が3社の代表に認定証を手渡し、更なる企業の成長と県内産業の牽引役になることを期待してエールを送った。

 認定企業の中で唯一の建設業である宮防は、本業としての総合防水工事業を営む一方で、独自に開発した遮熱塗料「ファームバリア」の販路を全国に拡大するなど、県内外で注目を集めている。村社専務取締役は「唯一の建設業としての認定企業である以上、単に商品販売だけに徹することは考えていない。県外・国外への商品販売による外貨の獲得と並行し、地元に根付いた企業として、よりリーズナブルかつ顧客に満足のいく施工を提供することで、地域経済の活性化及び地域貢献に携わっていきたい」と意気込みを語る。

 プラットフォームでは平成30年度まで成長期待企業の認定申請を定期的に受け付ける予定。第2回の認定申請を5月10日まで受け付けている。事業や制度の概要、公募要領はホームページhttp://www.i-port.or.jp/platform/で確認できる。問い合わせ先は事務局(電話0985-77-5563)。