串間市は平成29年3月時点に於ける市内橋梁の点検結果を公表した。構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態である早期措置段階の橋梁は5橋あり、このうち3橋に関しては補修工事に着手済み。今後、残る城泉坊橋と八反田橋の補修工事に取り組む予定でいる。
道路法施行規則では、国や自治体等が管理する橋梁(支間2m以上、高架道路)と全てのトンネルに関して、近接目視を基本とする5年に1度の定期点検を義務付け、健全度を4段階で診断し、必要に応じた修繕を行うことを求めている。
平成26年度の法改正に基づき、串間市は市が管理する橋梁の定期点検を実施。これまでに実施した19橋の中に「緊急に措置を講ずべき状態」にある橋梁は確認されなかったが、「早期に措置を講ずべき状態」にある橋梁が5橋、「予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態」にある橋梁が4橋あった。
早期措置段階にある5橋のうち、春日橋(昭和44年、橋長38m、幅員6m)、古川前橋(昭和40年、橋長23m、幅員2.5m)、大納橋(昭和47年、橋長20m、幅員4m)の3橋は補修工事に着手済み。城泉坊橋(昭和41年、橋長42m、幅員4m)は補修設計までが完了している。
市では今後、城泉坊橋の補修工事と八反田橋(昭和42年、橋長3.3m、幅員4.8m)の補修設計及び工事に着手する取り組む見通しでいる。合わせて、平成26年3月に策定した橋梁長寿命化修繕計画に基づき、限られた財源の中で効率的な市内橋梁の維持管理に努めることとしている。