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新・ダイバーシティ経営企業にパシフィックコンサルタンツ

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▲写真は受賞式の模様

 経済産業省の2016年度「新・ダイバーシティ経営企業100選」にパシフィックコンサルタンツ(パシコン、高木茂知代表取締役)が選ばれた。同省が12年度にこの表彰制度を創設してから、学術研究、専門・技術サービス業の大企業(従業員301人以上)の中から選んだのは同社が初めて。

 人口減少・少子高齢社会になっているわが国が、グローバル化した経済環境の下でその持てる競争力を維持・強化するには、女性の活躍だけに限らず、高齢者やチャレンジド(障がい者)や外国人などを含めた多様な人材を活用し、その能力を最大限発揮させることのできるダイバーシティ経営の推進が必要と言われている。

 経産省は、こうした社会的・経済的要請を背景に、ダイバーシティ経営のすそ野を広げようと、12年度から、多様な人材の能力を生かし、新しい価値の創造につなげている企業を顕彰している。この表彰制度を創設してから5年目となる16年度は、政府が提唱する「働き方改革」を産業界で推進、定着させようと「長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方改革の推進」「グローバルビジネスの展開における外国人の活躍などを重点テーマ」に設定。応募した122社の中から「多様な人材の活躍推進によるダイバーシティ経営に優れている」31社を選定した。

 一方、パシコンは、社員一人ひとりの「違い(価値観、発想、専門性など)」を尊重し、そのダイバーシティ(多様性)を強みとして、多様な価値の提供に生かすインクルージョン(統合)までを含めた“ダイバーシティ&インクルージョン経営”の重要性に着目。15年度にD&I推進プロジェクトチーム(事務局・ダイバーシティ推進室)とワーキンググループを編成し、社を挙げた活動を展開していた。

 2期目を迎えた今は、所属などで構成する15チーム150人がそれぞれD&I経営の実現に向けた課題の解決・改善に向けた取り組みを進めており、同社は「今後も地域や未来をプロデュースする企業として、企業価値の向上を目指していきたい」(戦略企画統括部広報室)と話している。