経年による施設の老朽化や耐震強度不足等の課題を抱える役場庁舎の建て替えを計画する西米良村は、平成29年度当初予算に本体工事費等の事業費の一部として3億8649万円を盛り込んだ。今月末までに整備に係る設計業務を完了させる見通しであり、計画が順調に進めば、来年度早期に本体工事を発注する予定でいる。
建設から48年が経過する現在の役場庁舎(SRC造3階建延べ1404m2)は、経年に伴う施設本体や設備の老朽化が進む。一方で、耐震性能や構造的に大きな課題を抱え、巨大地震等の発生時に役場としての機能が維持できない可能性があるため、現在地に庁舎を建て替えることを決めた。
新庁舎の規模は既存庁舎と同程度を計画。庁舎建て替えに係る設計業務は徳岡設計九州事務所(福岡市)に委託しており、ことし3月31日までに業務を完了させる。新庁舎の建設工事期間中は、隣接する役場関連施設や保健センターに役場としての機能を分散させる予定でいる。
設計業務が完了することを受けて、西米良村の29年度当初予算には、本体建設工事費や施工監理費、仮庁舎移転事業に係る費用の一部として3億8649万円が盛り込まれた。このうち新庁舎建設事業の総額は6億3400万円。30年度までの年割額は、29年度が2億5220万円、30年度が3億8180万円としている。
計画が順調に進んだ場合、新年度の早期に既存庁舎解体工事と新庁舎本体工事を発注する見通し。30年度中に新庁舎を完成させ、仮庁舎からの引っ越しや移転時期を経て、同年4月の供用開始を目指す。