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新年度に本体工事着手へ 都城市祝吉地区公民館

 都城市郡元の祝吉地区公民館を建て替えで整備する計画を進める都城市は、平成29年度当初予算案に本体工事費等の一部として1億1739万円を盛り込んだ。予算化されれば、11月頃にも本体工事に着手する見通し。このほか、新年度当初予算案には新たに志和池地区及び沖水地区の公民館整備に係る費用を計上し、来年度に施設整備に係る設計業務等を行う見通しでいる。

 地域に於ける社会教育及び生涯学習の拠点として、建物のバリアフリー化を図りつつ、多目的ホールを備えるなど、施設機能の充実と駐車場の拡充を図り、市民が利用しやすい施設となるよう整備を行うもの。併せて、地域福祉やコミュニティ活動、災害時の避難所、子育て支援、多世代交流等の場としても活用してもらう。

 現在の祝吉地区公民館は、経年に伴う施設の老朽化が著しく、駐車場も手狭であることから、施設利用者に不便を強いている状況にあるため、東側用地を新たに取得して建て替えるもの。新施設の規模はRC造平家建延べ1054m2程度で、施設整備に係る実施設計業務は大協設計企画が担当した。

 都城市の平成29年度当初予算案には、本体工事費の一部や施工監理委託料として1億1739万円が計上されている。予算化されれば、11月頃にも本体工事に着手し、2箇年かけて完成させる方針。30年度に既存施設の解体や外構工事を行う。現時点に於ける総事業費は7億5557万円を見込む。

 一方、29年度から新規に取り組む予定の志和池地区及び沖水地区公民館に関しては、当初予算案に建て替えに係る設計費などを盛り込んだ。施設の規模は祝吉地区公民館と同程度を計画する。各地区公民館に隣接する市民センターに関しても、老朽化等が進んでいることから、新たな地区公民館と一体的に整備する。

 このうち、志和池地区公民館に関しては、建て替えに係る実施設計や地質調査の費用として当初予算案に4838万円を盛り込んだ。年次的に設計や工事等を進め、最終的に32年度の整備完了を目指す。現時点に於ける総事業費として5億6883万円を見込んでいる。

 沖水地区公民館に関しては、移転整備される北消防署を解体して敷地の拡張を図る。当初予算案には、建て替えに係る実施設計や地質調査のほか、北消防署敷地の測量・造成設計、解体工事費として9972万円を計上した。志和池地区と同様に、32年度の完成を目指す。総事業費は7億4262万円を見込む。