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計画施設は2階建、延べ1400㎡程度 (仮称)子どもの城整備計画

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▲内観イメージスケッチ(左1階、右2階)

 子育て支援の拠点となる「(仮称)子どもの城」の整備を計画する延岡市は、施設整備に係る基本構想・基本計画案をまとめた。子育て支援や遊び・体験等に関する機能毎にゾーニングを行い、計画施設の規模を2階建、延べ1400m2程度と想定する。基本構想・基本計画案の概要版はホームページで公開し、3月9日まで広く意見を募集する。

 人口減少や少子高齢化等の影響による子育て環境の変化、子育てニーズの多様化等を踏まえ、子育てに関する幅広い総合的な機能を持つ新しい子育て支援の拠点として「(仮称)子どもの城」を整備する計画。市の平成29年度当初予算案には、施設の基本・実施設計委託料等として5192万円が盛り込まれている。

 市がまとめた基本構想・基本計画案によると、施設整備の基本理念は「だれでも・いつでも・気軽に利用できる子育て創合拠点」。▽子育てに前向きに向き合える相談体制とフォローの充実▽子育てをする人同士の交流、必要な子育て情報の取得▽気軽に立ち寄れて、遊びや学びを通して成長できる環境―を基本方針に掲げる。

 新施設の整備予定地は、旧県立延岡わかあゆ支援学校跡地(延岡市松山町)のグラウンド部分で、敷地面積は6419m2を有している。東九州自動車道の延岡ICから近く、車でのアクセスがしやすい位置にある一方、近隣のバス停から約800m離れており、公共交通機関を利用したアクセスには課題があるとしている。

 外構計画によると、周辺住戸への影響や駐車場からのアクセス、公園面積の確保を前提に、計画施設を敷地西側に配置。その南北に職員及び来客用駐車場75台を確保する。敷地東側には遊具等を設置した公園を整備。自然体験や友達との豊かな遊びの機会を提供するため、築山や砂場、遊具等を配置するほか、四阿や散策路等も配置する。

 ゆとりある敷地規模や近隣への配慮、浸水被害等を考慮し、施設は低層系(2階建)で延べ1400m2程度を想定。公園等の屋外空間と施設内の交流空間を1階部分で有機的に連携させ、賑わいと子どもの好奇心を醸成させる。一方、ワンストップサービスの実現や多様な子育てニーズへの対応等に配慮し、子育て支援ゾーンを2階に配置する。

 ただし、計画施設の構造や階数等については、防災性や事業継続性に加え、利便性向上、コスト縮減等の観点から、設計段階で総合的に判断する。また、浸水被害への対応として、盛土や地盤嵩上げ等により1階床のレベルを高くする必要があることを考慮し、十分な地質調査の結果を踏まえ、安全面やコスト面に配慮した基礎形式を採用する。

 計画施設が一般国道218号の背後地に位置することから、利用者を誘導するためのサイン(案内板)等の設置を検討すると共に、コミュニティバスや乗合タクシー等の公共交通施策と連携したアプローチ手法の多重化による施設利用の促進についても検討する必要があるとしている。

《基本構想・基本計画案の概要版》