国土交通省は、3月に建設分野の外国人技能人材の育成をテーマとするセミナーを開催する。外国人建設就労者や外国人技能実習生の教育訓練に積極的な建設企業から講師を招き、入国前の教育訓練、帰国後の日系企業での活用策などを講演する。セミナーは、国内4都市とともに、相手国(ベトナム、ミャンマー、フィリピン)で3月中に開催する予定だ。
外国人建設就労者や技能実習生は、効率的に教育訓練が行われておらず、帰国した技能実習生らが建設分野以外に職を求めることが多い。国交省は、入国前・入国後の体系的な教育訓練の枠組みを整え、日本式の技能を備えた外国人技能人材が帰国後に日系建設企業で活躍できる環境を整備したい考え。
セミナーは、こうした環境整備を実現する狙いで、相手国・国内の建設企業を対象に開催。外国人技能人材の教育訓練に熱心な、向井建設、住友林業、JFEエンジニアリング、マツザワ瓦店などから講師を招く。3月中にベトナム・ミャンマー・フィリピンの3カ国と、東京・大阪・名古屋・広島の国内4都市で開催する予定だ。
セミナーの事務局は国際建設技能振興機構が務める。