《写真は講話の模様》
水門メーカーの西田鉄工株式会社(熊本県宇土市、大渕憲二代表取締役社長)は2月1日、延岡市立東海東小学校で「水門および樋門の遠隔操作制御設備」に関する講話を行った。同校の全校生徒及び教員ら約380人を対象に、水門及び樋門が果たす役割や遠隔操作制御設備の仕組みなどを分かり易く紹介した。
頻発する大型台風やゲリラ豪雨に加え、南海トラフ巨大地震により甚大な浸水被害が想定される中、生徒及び教職員の防災意識向上のきっかけとなるよう、全校集会の場で行われたもの。延岡河川国道事務所発注の「寺島水門外ゲート設備高速化工事」を施工する同社の橘裕司氏が、工事の概要やゲート操作のイメージ等を説明した。
説明の中で橘氏は、洪水時の河川氾濫を防ぐため、水位が低い時はゲートを開けて水を流し、水位が高い時はゲートを閉じて逆流を防ぐ働きをしていることを紹介。このほか、離れた場所で安全に開閉作業を行うことができる遠隔操作制御設備を活用していること、ゲート開閉作業の高速化のための工事に取り組んでいることを説明した。
説明を聞いた生徒達は、初めて知る興味深い講演の内容に熱心に耳を傾けていた。橘氏は「内容は難しかったかもしれないが、今回の講話を通じて津波や洪水等の被害について家庭で話し合い、日頃から災害に備えるという防災意識向上のためのきっかけになれば嬉しい」と話した。