国土交通省は、ICT活用で消費電力を削減できる水処理技術を開発し、全国の下水処理場にこの技術を普及するためのガイドラインをまとめた。センサーと制御技術で下水処理に必要な送風量を制御し、処理場の省エネ化を図る。全国の処理場にこの技術が導入されれば、10年間で1000~1200億円の電力料金をカットできるという。
下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)で、2014年度から茨城県・福岡県の処理場で実証事業を行い、実用化した。
実証事業の成果を「ICTを活用した効率的な硝化運転制御技術導入ガイドライン」と「ICTを活用したプロセス制御とリモート診断による効率的水処理運転管理技術導入ガイドライン」として作成。ICTを活用して下水道事業の生産性向上を図る「i-Gesuido」の一環として、全国の下水道事業者に導入を促す。