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来年度早期に本体工発注へ 自然動物園類人猿舎新築

 宮崎市のフェニックス自然動物園内に類人猿舎を新築する計画を進めている宮崎市は、来年度に本体工事を発注する見通しでいる。昨年7月までに施設整備に係る設計業務が完了しており、来年度に予算化されれば早期に工事を発注する考え。2箇年かけて工事を進め、計画が順調に進めば平成30年度中の完成を目指す。

 平成20年に作成された「宮崎市フェニックス自然動物園リニューアル基本計画」に基づき、コスト面から計画を一部見直した上で、動物園の拡張部に類人猿舎(チンパンジー舎及びオランウータン舎)を新築するもの。

 主要施設は、寝室や屋内展示場、屋外運動場、飼育員室、準備室、調理室等を含む飼育舎が約300m2。屋外展示場(約700m2)に関して、チンパンジー舎はケージ方式とし、広さの違うケージを3箇所設置して異なる環境を再現する。一方、オランウータン舎は空堀りとし、スカイウォーク給餌場を設ける。

 このほか、動物を近くから観察できるようにするため、ガラス張りの観覧所を設置すると共に、付帯設備として▽床暖房▽ミスト冷房▽案内表示板―などを整備する。敷地内には、飼育舎・屋外展示場の周辺及び既存園路から展示場までのアクセス部分の舗装と植栽、芝生広場、休憩所の整備も行う。

 施設整備に係る基本・実施設計は空間創研が担当し、既に業務を完了させている。宮崎市の平成29年度当初予算で事業費が予算化されれば、5月か6月頃にも本体工事を発注する考え。飼育舎や屋外展示場、外構等の工事を計画的に進め、31年3月末までに工事を完了させる予定でいる。