西都市内の造園関係者で組織する庭師二十日会(竹内勝彦会長)は、２０日に西都原古墳群の御陵墓前広場で平成２８年度の「ボランティア美化活動」を実施した。作業に参加した庭師二十日会の会員は、日頃の業務で培った造園技術を活かし、広場内に植樹されている桜の木の手入れに取り組んだ。
同所で春先に行われる花まつりを盛り上げようと、昨年に引き続き、美化奉仕活動を実施した。作業当日、開始式で挨拶に立った竹内会長は、綺麗な桜を開花させるために、継続した活動が必要であることを強調し、「後継者を育成しながら、我々も桜と共に成長していこう」などと話した。
また、開始式に出席した西都市の橋田和実市長は、西都原古墳群が県下有数の観光名所であり、桜と菜の花の共演が楽しめる全国的にも珍しい景勝地であることを説明。その中で、樹齢を重ねた桜の維持管理の重要性に言及し、庭師二十日会がその一翼を担っていることに対して感謝の意を伝えた。
早朝から行われた作業では、各自が高所作業車に乗り込み、てんぐ巣病を発症した余分な枝や枯れ枝を切り落としたのち、切り口を保護するためのゆ合剤を塗り込んだ。大寒を迎えた寒空の中、参加者は日頃の業務で培った技術を存分に発揮し、慣れた手つきで作業を進め、昼頃までに作業を完了させた。
庭師二十日会のメンバーは次のとおり(敬称略)＝▽水城哲冒(すい香園)▽竹内勝彦(緑ヶ丘造園)▽橋口勝美(橋口庭樹園)▽赤﨑正實(さつま造園・設計)▽上米良勝造(米良石庭園)▽榎本たけし(榎本創園)▽橋口岳(岳造園)▽池田大元(だいげん庭)▽林謙一郎(庭や)。